NPO法人アスイク
- パブリックリソース財団
- 2025年10月16日
- 読了時間: 4分
支援対象期間:2024年度
支援カテゴリ:ヤングケアラー

今回のご寄付を活用し、ヤングケアラーの子どもたちが本音で語り合える関係づくりを目的として、オフ会イベントを2回、キャンプイベントを1回、計3回のレスパイト(休息)イベントを実施しました。
支援対象となるヤングケアラーは、病気や障害をもつ親の世話、祖父母の介護、幼いきょうだいの世話など、日常的に家庭内でさまざまな責任を担っています。こうした子どもたちは、「自分の時間を持てない」「大人に甘えられない」「悩みを誰にも話せない」といった状況に置かれがちで、孤立感や将来への不安を抱えながら生活している子も少なくありません。また、ケアを担うなかで周囲に気を遣い、自分よりも他人を優先してしまう子も多くいます。
今回のイベントでは、中学生から社会人までの幅広い年代のヤングケアラーが集まり、同じような経験をもつ仲間と安心して語り合えるピアサポートの場を提供しました。オフ会ではゲームや軽食を通じて自然な交流を促し、キャンプイベントでは日常のケアから一時的に離れ、自然の中で心と体を解放し、「自分のために時間を使う」体験を持つことができました。
3回のイベントを通して、延べ20名が参加。中には、学校に通うことが難しかったり、家に引きこもりがちだったりする子どももいましたが、イベント後には「今年イチ楽しい時間だった!」「次も参加したい!」といった前向きな声が多く寄せられました。普段は「家のことだから仕方がない」「話してもわかってもらえない」と心を閉ざしてしまう子どもたちも、この場では自分の気持ちを素直に表現し、他者の価値観に触れることで、視野を広げるきっかけにもなっています。
このような活動は、ヤングケアラーの孤立を防ぐとともに、子どもたちが自分を大切にする感覚を取り戻すことにもつながり、心の安定や自己肯定感の回復につながる、大切な支援のひとつであると実感しています。

■ 子どもたち・受益者の声
(ピアサポ―トイベントに参加したヤングケアラーの声)
自分の気持ちが言えるようになったのは一番大きかったです。ケアのことは、学校の先生や友達に話しても分かってもらえないだろうと思っていたから、最初はしんどい気持ちは言えなくて、話せそうなことだけを話す感じでした。でも、そうやって話していくうちに「ここは大丈夫な場所だな、安心できる空間だな」と思うようになって、今では自分の気持ちを話せています。
(キャンプに参加したヤングケアラーの声)
薪割りなど普段できないことを経験できて楽しかったです。やりたいことが全部できました!
■ みなさまへのメッセージ
この度は、温かいご支援を賜り誠にありがとうございました。皆さまのご寄付によって、これまで自治体との委託事業だけでは実現が難しかった、ヤングケアラーの子ども・若者が安心して、自分らしく過ごせるレスパイトケアの場を設けることができました。オフ会やキャンプといった交流の機会を通じて、様々な家庭環境のなかで「自分の時間を持てない」「家庭のことは人に話しにくい」と孤立しがちな子どもたちが、近い境遇の仲間と出会い、日常の重荷から解放される貴重なひとときを過ごしました。参加者からは「今年一番楽しかった」「また参加したい」といった前向きな声が寄せられ、普段は抱え込みがちだったり、自分よりも他人を優先し気を遣い続けてきた子どもたちも、安心して笑い合い、自分の思いを素直に表現する姿が見られました。全国的にもヤングケアラー支援はまだ模索段階にありますが、今回の取り組みは今後の支援の方向性を考えるうえで大切な土台となりました。そして何よりも、この活動を実現できたのは、皆さま一人ひとりの温かいお気持ちのおかげです。皆さまのご厚意が確かに子どもたちの笑顔と未来につながっていることを、ここに改めてご報告申し上げます。
<団体情報>

団体名:NPO法人アスイク
団体WEBサイト:https://asuiku.org/
対象となる活動:ヤングケアラーのレスパイトケア 〜本音で相談できる関係づくりを目指して~
活動概要:当法人は自治体と連携し、SNS相談、学校などへのアウトリーチ、ピアサポートの場づくり、支援機関のネットワークづくりなど、地域の中でヤングケアラーの子どもたちが孤立せず、必要な支援につながれるようになるための包括的な支援体制を構築してきました。
今回の寄付プロジェクトでは、上記の取り組みでは着手できていないヤングケアラーやその保護者を対象としたレスパイトケア(交流会など)の実施を通して、日々のストレスの解消だけでなく、今後の一歩踏み込んだ支援につなげるための関係構築を目指します。
※レスパイトケアとは=レスパイトは英語で「小休止」「休息」を意味します。レスパイトケアは、ヤングケアラー本人を日頃行っているケアから一時的に解放し、ヤングケアラー本人の疲労やストレスを緩和させるためのケアを指します。




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